副業
鳥海 政洋さん
50代
はたらくワクワク感を求めて。 50歳前後でのキャリアの棚卸しはおすすめ!
- ユニキャリアの「未来型プロフィール作成ワークショップ」に参加したきっかけを教えてください
- 私の勤める某IT大手企業には51歳での役職定年制度があります。役職定年を迎えると管理職のラインマネジメントから外れ、年収も緩やかに下がっていきます。もともと引き抜きで中途入社した私は今の職場に居続けたいという強い想いはありません。
「これからも現役で仕事はしていきたい。でもどういう風に準備したら良いだろう」と今後のキャリアについて悩み始めました。他の会社は55歳というケースが多いようなので、私は少し早く考える機会に直面したと言えます。
そんな中、ユニキャリア代表の慶子さんが登壇するセミナーにたどり着き、ミドルシニアのキャリア観に共感しました。慶子さんはドンドン社外の人と関わっていくことを勧めるんですね。じゃあ、と周囲にボランティアで構わないから仕事をしたいと伝えてみると、意外に反応があったんです。とはいえいきなり会社の外に出て個人で仕事をすることには躊躇う気持ちもあり、最初に案件が来たときは随分緊張したものです。ところが、背中を押されて始めてみたらなんのことはない。むしろ自分には十分な力量がある、と手応えを得ることができました。そして、改めて自身のキャリアの棚卸しと将来の構想の具体的設計を目的に、未来型プロフィール作成ワークショップへ参加したのです。 - 未来型プロフィールを作成してよかったと思うことはなんですか?
- プロフィール棚卸しの重要性が分かったことと、他の参加者の方との繋がりができたことです。
棚卸しでは自分が仕事をやってて最も楽しかったのはどんな時かを振り返ります。私の場合、大阪に転勤し中小企業経営者を相手に営業をしていた30代前半でした。地元のおっちゃん(と言っても病院経営者だったりしますが)を相手に、財務状況を良くしたり利益をあげる提案など自分の得意なことをアドバイスしたりして、可愛がってもらっていたんです。IT、建築、一般家電などなんでも相談がもらえるような付き合いをしていて、楽しかったですね。自分の天職じゃないかと改めて思い「現役をクローズするときに中小企業の経営支援をしたい」と考えるようになりました。
また最近、週末は農園に出没しています。きっかけは本業です。これまで仕事で農業分野の経営者を対象にしたセミナーなどを実施してきたのですが、成果が芳しくなく「なぜ刺さらないのか」というのが長年の疑問でした。現場に行けば答えが見えるかもしれない。そう考え、長野県などを中心にアルバイトのような形でお手伝いし始めました。
するとそこでも商工会の方とご縁ができました。会員さんを集めて簡単な営業・マーケティングの講義をする機会をいただいたりと、少しずつ活動の幅を広げています。
こうした新しい活動の舞台も、未来型プロフィールを作成していなければ手にしていないかもしれません。キャリアを棚卸し『これから』に焦点を当てたプロフィールを作ったことで、自分の持ち味を再認識し身近な機会に目を向けられるようになったからです。 - 未来の展望について教えてください
- 人生100年時代なんて言葉もありますが、私は健康な人でも現実的に現役と言えるのは70歳くらいまでだと考えています。ですからあと15年くらい、後悔しないよう『やりたいこと』を積極的に進めたいですね。
すでに副業として中小企業の支援をしていますが、原動力は自分の経験やスキルを周りに活かしていきたいという気持ちです。同世代には子育てがひと段落し似たような方が多いと思いますが、働く目的は生活のために稼ぐことではありません。勉強料と割り切り、ボランティア講演もやりましたし、農園の仕事なんかも学生のアルバイトと同じような金額でやらせてもらっています。
個人で会社の外に飛び出してみるとさまざまな発見があります。培ってきた人脈は会社に帰属するものだと感じたり、大企業の仕事の理屈が通らない現場に出くわしたりと「自分は他を知らない」と気が付かされます。それを素直に受け止め、変化を続けていきたいですね。はたらく「ワクワク感」が欲しいなら、自分から進んでいかないと。
あとは、がんばり過ぎに注意することでしょうか。年齢的に体力相応の闘いかたも必要だと考えるようになりました。 - どんな人にユニキャリアのサービスを知って欲しいと思いますか?
- そうですね。自分らしい生き方や仕事の進め方を具現化出来てなく、イメージだけがぼんやり独り歩きしてしまっている人や、周りから助言を貰いづらい役職や立場にいる人です。でも、やっぱり50歳前後で一度はキャリアの棚卸しをした方がいいと思います。次の計画を立てずぼやっとしていたらあっという間に50代後半、60歳になってしまいます。
もちろん所属する会社で最後までキャリアを全うする生き方もあります。ただ、そこに「ワクワク感」があるかどうか。もしワクワクしたいと考えるのであれば、行動を起こすべきです。と言ってもいきなり転職したり起業する必要はありません。我が家はある程度好きにさせてもらっていますが、家族からなかなか理解を得られないケースもあるようです。次のキャリアを考える第一歩として、自分にとっての「ワクワク」を探すのは良い方法じゃないでしょうか。
最後に、私はユニキャリア主催のコミュニティにも参加しています。参加する数名は年齢もバックボーンもそれぞれ異なりますが、自分で宣言した「未来」に向けての活動を定期的に報告し、応援し合う仲間です。こうしたユニキャリアの活動理念に共感し、一緒に進んでいける仲間が増えると嬉しいです。 - 岡田からのコメント:鳥海さんは、営業で培ったコミュニケーション能力も手伝って、人の話をよく聞き、相手の成熟段階や立場に合わせて的確な助言のできるキャリアをお持ちです。これまで大企業での在職が長かったこともあり、いざ副業で中小企業とのやりとりが始まると、当初は仕事の進め方などに相当違和感を持ったと聞いています。今はそれらもクリアして、得意なwebマーケティングや営業支援で力量を発揮しているというのは嬉しいです。学生時代から続けているトライアスロンも生涯現役で頑張ってほしいですね。
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