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【書籍紹介】老いてからでは遅すぎる

ミドルシニアの必読本!

ミドルシニアの必読本と言っても過言ではない【老いてからでは遅すぎる】という本のご紹介です。

著者の堀田一芙(ほったかずふ)さんは、縁あって関わらせていただいている大人のための社会塾「熱中小学校」プロジェクトの発案、牽引者。今や北海道から本州はもちろんのこと、四国、沖縄、海外シアトル校を含んだ20校の本部的役割を果たす一般社団法人熱中学園の代表理事です。

ご存じない方のために補足すると、2015年から始まった熱中小学校は「もういちど7歳の目で世界を…」を合言葉に少子高齢化、地域経済の脆弱など社会的課題の解決に取り組むコミュニティ。地域のキーマン、団体や法人等と連携して開校したそれそれの学校では、各界で活躍される300人以上のボランティア講師(先生)と1,000人を超える生徒たちが集い、関係人口の創出や地域の活性、さらには地域間での化学変化を起こし続けています。

熱中小学校について
https://necchu-shogakkou.com/

▼サクッと知りたい方にはYoutube(90秒)2019年版
https://www.youtube.com/watch?v=3pdrbJjDKq4

自分が熱中することを追求する〜自分だけのライフスタイルを

本書は、IBMが世界を轟かせたと言っても過言ではないPC【ThinkPad】の営業総指揮をとられた元役員が75歳のいま思う後進への75編のメッセージです。

この時点で「あぁ、特別な人の”やってやりました”的な武勇伝か」と思われた方があれば、それは誤解です。「ライフスタイル」を率直に書いているだけで回顧録でもマウントを取ろうとしているのでもありません。堀田さんを知っている人であればわかる、そういった類いこそ忌み嫌っている人だからです。

そんな堀田さんは本書で何を伝えようとしているのか。

ユニキャリア的に言うと「人生の後半戦を自分の手で」生きていくための【自分のライフスタイル】の重要性です。本書の表帯からはこの言葉で訴えます。

今の肩書を失った時 あなたには何が残りますか

名刺がないと挨拶をするにもソワソワする定年後の方がいます。いや在職中でもプライベートで会社の看板や職位を誇らしげにアピールする方がありますね。会社のステータス、職位、実績など、それらは退職後や定年後には過去の遺物でしかありません。未来から流れる時間を生きるとき、「自己紹介」で語れる自分を持てているか。そんなことを考えさせられます。

さらに裏帯にはこうあります。

今のうちに貴方だけの「ライフスタイル」を確立することが大切です。何を持つのか持たないのか、どこで誰と生きるのか。熱中できることは何か。ライフスタイルをつくることは時間がかかります。だからこそ、今すぐにでも取り組み始めなくては間に合いません。

子どものうちから自分軸に目を向けて生きている人にとっては「今さら何を…」でしょう。一方で「そんなことなど考えたことがない」という方もあるでしょう。本書を推薦しようとした友人が「今までの生き方を否定された様な気持ちになったり、落ち込ませてしまったり、何より私が差し上げるというのが失礼になるかな?」と案じる言葉を発していたことからも感じられます。

自分の人生に何を問うのか

社会に出たころの好況の余韻を知っている私たちミドルシニアは、先達の敷いたレールの上を進むことで「正解」に早く辿り着くことを覚え、社会は「何をするか」よりも「どうやるか」が得意な層を生み出しました。

問いを立てて問いを解くよりも、どこかの誰かが決めた問いに反応するカタチで「正解」や「最適解」を探すことが勉強であり、仕事であると信じてきた人も多いように思います。

望むと望まざるに関わらず、現在の仕事や会社から離れる日が来ます。この生を全うするまでの間どう生きていくか。お金のことではなく、どこで何に時間を費やし、どんな喜びや楽しみを得て生きられるか。お金の心配は保険やフィナンシャルプランナーに相談できます。でも自分の人生のハンドルは誰にも預けられず、誰かの運転の車に乗ることはできません。改めて問われる「人生の後半戦を自分の手で」です。

指示や強制はなく、ある意味では助けもないことを寂しく感じる人もあるでしょう。「やらされる」ことはなく「やりたいこと」をすればいい環境になったとき、私たちは自分の人生に何を問うのでしょうか。

マルチステージの時代。ミドルシニアも少し先の未来を見据えてじぶんごとに。

昨今は、マルチステージの時代ともいわれます。堀田さんのライフステージをもとに書かれた本書のため「定年後」に光が当たっていますが、私たちミドルシニアにとっては未だ来ぬ「未来」です。定年後のライフスタイルを考えるのではなく、定年後も見据えた人生のライフスタイルを描くタイミングです。

週刊東洋経済2017.7.22より

先日のブログで紹介した映画「夢みる小学校」でも考察したように「熱中は成長の源泉」。死ぬまで成長する人間にとって「自分が熱中することを探求し続ける」ことこそが本書での最大のメッセージのように思います。

伝播する想い〜50代男性から寄せられた本書の感想より

最後に、本の発売前に目を通した50代のミドルシニア(男性)からの感想をご紹介します。

「もういちど7歳の目で世界を…」そう…キラキラ目を輝かせる先輩と出逢えている自分を幸せ者と思います。

(中略)

本を読んで「なぜ堀田さんはキラキラしてるのか?」を改めて考えました。この先輩方は特別に産まれ才能を得てきた人ではなく『幾つになっても好きなものは好き!』を追求してる人種なんだと思いました。

僕らって普通の場合、歳をとると「もう歳だし格好悪い」「それは若者のやること」「疲れたし無理だよ」「そうは言っても出来ない理由がいろいろあるんだよ」なんて勝手に出来ない理由を並べはじめる。

堀田さんも大企業で重要な職務を背負っていた時は我慢の連続だったと思います。心労、シガラミ、理不尽の毎日。でもそんなことには巻かれずにキラキラ細胞はキープしていた。

(中略)

『キラキラの堀田さん』は絶対に巻かれない、埋もれない。「誰が何を言おうが好きなことは好き」なんだと思います。お金も名誉もステータスも世間の目も関係ない。「好きなことは好きなまま邁進することが正しい!」と思いました。仕事だろうがスポーツだろうが絵画だろうがオタクだろうがいいじゃないか!野菜栽培でいえばどんなに凍っても日照りでもずぶ濡れになっても根っこは枯れない腐らない状態の人達。

そして自分はこれからどうするか?

「キラキラ」を目指してキラキラ細胞を増やして周りにキラキラ菌をまき散らします!

あなたなりのライフスタイルをつくろうとしてほしいーそんな堀田さんの願いは、あっという間に伝播しています。読後の皆さんからのご感想をお待ちしながら「マイライフスタイル」談義ができるのを楽しみにしています。

 

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