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ミドルシニアの探究の旅を支援するために

幼児、小中学生の学校、アフタースクールの他ビジネススクールを運営するラーンネット主催の「探究ナビ」という講座を受講しています。
掲げる理念がとても素晴らしいです。

探究型の学びを実践するラーンネット・グローバルスクール

ラーンネットの掲げる理念

基本理念:Oplysning

Oplysning(オプリュスニング) とは、デンマーク語で”教育”を表わす言葉で「自分を照らし、相手も照らし、お互いに成長する」 という意味。英語の”enlightenment(啓発)”と同義

自分の中に火を灯す

人との比較や他人の評価について悩むことなく、自分らしさを前向きにとらえ、好きなこと・得意なことを見つけ、夢を持ち、それに自信を持って取り組み、やり遂げることによって、いきいきと生きる

人と互いに照らし合う

人の考えや気持ちをよく理解し、争うのではなく共に行動し、楽しみ、刺激しあうことによって共に学び、成長する

コンセプト

  1. 自立・探究型の学びの場です
  2. 社会で必要な「生きる力」を育みます
  3. 基礎的な生活習慣・学習習慣を重視しています

ラーンネットにおいて子どもの学習の側面支援を担うのは「先生」ではなく「ナビゲーター」。

受講している講座は、子どもの探究支援をするナビゲーター講座といったものです。
ふと出会ったこの講座が「子どもに限らない探究支援」への学びになるのではないかと期待して申し込みました。

一緒に学ぶメンバーは、子育てに活かそうとする幼少のお子さんを持つ父母が多いようで(実際は父は少ない)、私のような動機で参加する卒ママ(子どもが成人して子育て終了した人)はほぼ皆無。少し浮いた感じで混ざっています笑。

ナビゲーターの役割

  • 子どもを信頼し、いい点をみつける
  • 自ら良い見本を見せる
  • 本物・自然とのふれあいや人との出会いの機会をつくる
  • 子どもとの対話によって刺激しあい、ともに学び、成長する

これらの背景にあるのはラーンネット代表の炭谷俊樹さんによる「第3の教育」というスタンスです。

第3の教育と言うからにはそれ以前があるので合わせてご紹介します。

「教育」における3ステップ

【第1の教育】:管理
  • 学ぶ中身は権威(文部科学省、教育委員会等)が決める
  • 偉い人(先生・親等)が教え込む
  • 学ぶ動機付けは経済的社会的成功等、外から与えられる
【第2の教育】:放任
  • 強制はいや、権威には従わない
  • したいことは何をしてもいい、したくないことはしなくてもいい
  • できないことは手伝ってあげる(親)
【第3の教育】:自立
  • 学ぶ主体は自分であり、自ら学ぶ内容や学び方を選択する
  • 問題を人のせいにするのではなく、解決への行動を自ら起こす
  • 人が自立的に生きる力をつけることを支援するための手助けをする
  • 学ぶ動機は内からわきおこってくるものである

ブログでも幾度か取り上げている「総合的な学習(探究)の時間」は、子どもたち一人ひとりの生きる力を育むには管理や放任では対応できず、自律的に学ぶ環境づくりが重要であるということを示しています。炭谷さんの仰る「第3の教育」ゾーンということですね。

参考ブログ

▼社会で生かす学びは社会と繋げて展開しよう〜とある高校生たちとの出会い

社会で生かす学びは社会と繋げて展開しよう〜とある高校生たちとの出会い

▼ミドルシニアも自身の探究心を大切にしよう

ミドルシニアも自身の探究心を大切にしよう

受容・共感に導かれるナビゲーション

講座では「子どもが自律的に学ぶ環境づくり」の一環としてナビゲーターが実際にどう関わるのかを実践的に学んでいます。

とはいえナビゲーションは全部で3ステップあるうちの一番最後。

「ただ受け止める」難しさ

第1ステップは相手の気持ちを「知る・感じる」ことを相当大事にします。評価をせずに受け止め、信じるという関わりを徹底します。その先に相手(ここでは子ども)にどう在ってほしいのかのイメージを描き、そのためのナビをするということになります。

これが相当に難しい。

「どう在ってほしい」から考える思考の癖が邪魔します。

いや実際は「在ってほしい」というより「やってほしい」という具体を反射的に想起します。そして(こちらの勝手で)現状把握してギャップを埋めようとナビゲーションしがちです。

相手の気持ちや都合を受け止めることなしに、または十分にそれらをしないままに説明したり、時には説得してしまいかねません。

内から沸き起こる学ぶ動機に火をつけ、本人が選択して行動し、達成感を得てさらに学びたい、探究を深めたいというサイクルをグルグル回すことがある意味での成功です。当方が思ったゴールへ導くことではありません。

受容と共感、そして対話の先に

相手の状況を「知る・感じる」ということは、当方にその気があったとしても相手が「自分の状況や気持ちを知ろうとしてくれた、わかってくれたと感じた」と思わないと対話に進みません。ましてや相手を動かすナビゲーションには行き着きません。

こうなってほしいとか、こうすべきという「当方にとってのよかれ」が相手(ここでは子ども)にとっては意味不明の押し付けでしかないからです。
こういったナビゲーションはマインドの強制連行、または騙し討ち、誘導といっても過言ではないのだと反省を持ってマインドに沁み込ませている昨今です。

人は共感されることによって自信を持ったり安心して次の一歩を踏み出します。
理解しようとしてくれる人を前に言葉が漏れだします。

誰かがやらせようとしていること、周囲がやっているからやった方がいいような気がしていることではなく、自分が本当にやりたいことに熱中したとき、自ら学び、自ら活動し、強いベクトルでの成長があるように思います。

探究するミドルシニアの旅路を支援する存在として

従来にないほどの社会環境の断続的な変化のなかで、自身の環境変化や心の変化と向き合いながら私たちは生きています。

トライするかしないか。
学ぶか学ばないか。
変化するかしないか。

これらは自分で選ぶことです。
いつ、どこへ、何を求めていくかは人それぞれの選択。それ自体が各々の人生ともいえるでしょう。

興味・関心、得意なことや大事に思っていることなどは人それぞれ。これがミドルシニアになると、知識や経験という厚みあるオプションもあります。

ユニキャリアは未来を見据え、動き出すミドルシニアたちの旅の支援をするナビゲーターでありたいと考えています。
人生の後半戦を自分の手で運転し、充足感を発見する旅。

内から沸き起こる学ぶ動機に火をつけ、本人が選択して行動し、達成感を得る。それにより、さらに学びたい、探究を深めたいというサイクルをグルグル回すーそんな一人ひとりの成功を支援する存在として。

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