今日は残りの人生で一番若い日
人生の後半戦っていつからのことを指すと思いますか。
Webの質問コーナーに「40歳って人生折り返し地点ですか?」という質問に対し
「もう割と終盤。大きな方向転換するのは無理ですし」というのがありました。
同様の問いに対して「折り返してからが勝負。キツくなるのはこれから。マラソンと同じ」という答えもありました。他にも「今年25歳になります。なんとなく人生の折り返しのような感じがします」という相談者も見受けられ、人それぞれの感覚を興味深く眺めました。(Yahoo!知恵袋)
あなたの「人生の後半戦」はいつ?
ユニキャリアのキャッチフレーズの一つ「人生の後半戦を自分の手で」。
後半戦の年齢は定義していません。個人的には人生100年として折り返しの50歳、現役80歳として40歳と考えていたのですが、上記質問にあったように人の感じ方にはいろいろあると知ってから考えを改めています。
学校などの学びのインプット時期を終えたら後半戦、子どもが成人したら後半戦と考える人もいるようです。
自分の寿命がいつまでかわからないのに、ちょうど半分で折り返すように考える必要もないですしね。人生を考えるのに前半が3割、後半を7割と仮定してもいいでしょうし、前半が6割、後半が4割でプランするのも人生観が反映されていてユニークです。
言えることは人生にはフェーズがあって、その時々で求めること、悩むこと、得られることがあるということ。そのフェーズを超えていく中に人としての発達、成長をとおした人生の充実度や幸福があるように思います。
人間は生涯にわたり8段階で発達する〜心理社会的発達理論
発達に関してドイツ出身の発達心理学者で「心理社会的発達理論」を提唱したエリク・ホーンブルガー・エリクソン(1902年~1994)という人がいます。人間は生まれてから死ぬまで生涯にわたって発達することを前提にした理論で8つの段階に区分しています。
- 「乳児期(生後):0〜17ヶ月」
- 「幼児前期:18ヶ月〜3歳」
- 「幼児後期:3〜5歳」
- 「学童期:5〜13歳」
- 「青年期:13〜20歳」
- 「成人期:20〜40歳」
- 「壮年期:40〜65歳」
- 「老年期:65歳〜」
どの段階においてもクリアすべき課題、そこに向きあうための問い、クリアした際に得られるものが定義されています。
例えば「壮年期」は、世代性の発達期とされ自分がこれまで教わったり学んだりしてきたことを次世代に伝えていくことで【世話の能力】を獲得していきます。さらに「老年期」は自分の人生の意味を問い、折り合いをつける時期で【自我の統合】を図っていくというものです。
たかが理論。されど理論。どんな発達の方向性があるかを認識しながらも、そのベクトルの向きや強さには個体差があると思っています。
世界最高齢のプログラマー、若宮正子氏曰く「年齢は単なる数字の並び」
毎週水曜日に発行しているメルマガ【ユニキャリア通信】では、強烈な個体差とも言える世界最高齢のプログラマーという異名を持つ若宮正子さんについて触れました。是非、その活力あふれる存在に触れてみてください。
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今日のテーマ: 年齢は単なる数字の並び
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「欲しいものは時間。有り余っているものは好奇心」
「毎日が冒険みたいな暮らし」
「年齢は単なる数字なんです」
80代でスマートフォンのアプリ開発やExcelアートを考案し、Apple社のCEOや台湾のデジタル担当大臣に「会いたい」と言わせた若宮正子さん、87歳の言葉。
Wikipediaも存在するまーちゃんこと若宮さんは戦争中に生まれて定年まで銀行勤めをされ、その後お母さまの介護のさなかにパソコンと縁を持ち楽しむための探求がカタチになって今に至る方です。
ACジャパンの「年齢にとらわれない生き方を」というテーマの広告。新聞やラジオ、電車内広告でご覧になった方も多いのではないでしょうか。
「ほんとに人生はわかりませんね。だから、自分の未来にフタをしちゃいけないと思いますね」
HITACHIさん作成による”まーちゃんのPV”のような5分ほどの動画もステキです。是非ご覧になってみてください。
私が関わる熱中小学校で幾度かお会いしているまーちゃんは本当にこの動画のとおり。いつもニコニコオープンな姿勢で知らないことを楽しく聞きご専門のことを嬉々として話されます。過去のセミナーで「高齢者だからこそデジタルが必要なんです」と仰ったのには、目から鱗でした。
デバイスや企画についていけないなんて言ってるどころじゃないですよ。
・目が見えなくなる。
・耳が遠くなる。
・記憶力が低下する。
・身体が動かなくなる。そんなときに自分の機能を補完してくれるのがこういったアプリでありデジタルサービスなんですよ。
口調も動画のとおり話すスピードよりも思考の方が早くて早口にも拘らず追いつかないくらい。なんてったってノリがいい。最高です!
未来に可能性と期待感いっぱいだからこそ紡ぎ出される言葉。好奇心旺盛の全開吸収力。誰とでもあっという間に仲良くなるそのオープンな態勢。何でも自分でなさる自立力。サッサと歩かれる姿。明快な決断力。国内を縦横無尽に飛び回られる活動。
ステキなところを上げればきりがありません。こんなふうに毎日を楽しむ80代を送りたいと実は密かに憧れています。
未来志向で「今」を、そして人生を味わおう
最近、人生100年時代は言い過ぎだとか現役80歳時代の方が言い得てるという声もあります。でも、まーちゃんも言うように年齢は単なる数字の並び。数字遊びは横に置き「残りの人生で今日がいちばん若い日」と捉えて未来志向で今をじっくり味わっていきましょう。
かの岡本太郎氏も言っています。
「僕は流れるって感じが好きなんだ。固定したものは全然つまらない。人生だってそうだろう?いつも流動的で、何が起こるかわからない。だから面白いんだ。」
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