「パラレル活動家」で行こう
「これまでどんなことをしてきたんですか」
「今、何をしてるんですか」
初対面の人に訊かれ、答えに窮することが長く続いています。
相手の方の関心がわかれば合わせるのですが、そこが見えないときには伝えづらいです。転職歴が多く業界、職種などが多岐に渡るため説明しづらいのがその理由です。ご興味あれば転職歴の一部をご覧ください。
「私」をわかりやすく伝えるために
「さまざまな顔」を単純化する難しさ
「してきたこと」「していること」は、私にとって仕事だけに限らず、それらをも伝えようとするから苦労するのかもしれません。
「いろいろやってきたこと、1つずつ聞きたい」というのを真面に受けて話した結果、
「で、結局何をしてる人ってことですか」と言われたときほど徒労感に襲われることはありません苦笑。
「こういう会社の人が、こういう職業で、こんな仕事をしている」というように相手を理解したい場合、いろんな立ち位置でさまざまなことに関わっているケースはアタマの整理がしづらい情報になってしまうようです。「結局は」「要するに」と単純化して伝え、理解してもらえるワードはないものかと数年来ずっと考えあぐねていました。
「私」を伝える肩書きとの出会い
年末に久しぶりにお茶をした20年近くの付き合いになる知人のクリエイターとも、そんな話をしました。10数日後の年始、こんなのはどう?と送られてきたのが以下のメールです。
パラレルキャリアとは「本業だけに依存せず、複数の仕事やキャリアを持つ労働者」のことを指し、語源としてのパラレルは英語で「平行」という意味を持つ言葉です。昨今、パラレルワーカーという言葉も目にします。しかし「ワーカー」を「自己の労働力を提供し、その対価としての賃金や給料によって生活する者」と捉えると、対価としての金銭が発生していないもの、時に持ち出しの活動もあるのでフィットしません。
ならばパラレル活動家だ!
「本気度が伝わるし、話のきっかけに有効では?」という彼の助言もあって、自らを「パラレル活動家」と称し、名刺の肩書に®️がつく「パラレル活動家」を追記しようと決めました。
「パラレル活動家」を商標出願
片付けパパ®の商標を持つ大村さんに相談すると、個人で登録申請はできそうとのこと。手続きコスト削減のためにネットで調べながら独りで粛々と作業をし、出願完了して数週間したある日。
「これ、そうでしょ?」と知人からリンクが送られてきました。新手のスパムリンクと思って反射的に削除したら「商標出願した?」とメッセージ。相手が弁護士なので、何かしら公開情報を観たのだろうと観念したら「ホント、たまたま目に入ったんですが見た瞬間に『おや?』と思って」と改めてリンクが送られてきました。
商標出願が受理されるとTwitterで情報公開する人(組織?)があるんですね。身近な人にしか話していなかったのでビックリです。
【出願】を経て出願書類が特許法等で定める手続的および形式的要件を具備しているかどうかの【方式審査】を通って、出願公開されたようです。ここから審査なので現状では拒絶される可能性も孕んでいます。昨年は最初の審査結果通知が8カ月後と特許庁で聞いているので商標登録できるかどうかは長い道のり、わかりません。
私を表す言葉としての「パラレル活動家」について周囲に確認してみると好反応だったため出願に至ったわけですが、弁護士はどう評価するのか聞いてみました。
「膨大な量が流れてきた中で、見た瞬間に「おや?」と思ったので、十分連想できたのだと思いますよ」(原文ママ)
まぁまぁというところでしょうか笑
ユニキャリアを歩むあなたも、パラレル活動家
先日、時間調整のために入った駅のターミナルにあるカフェで、5年以上お会いしていなかった知人とバッタリ再会しました。お互いに名刺を交わしながら近況を話し始めたときに、彼女が去年からフリーランスになったことを知りました。以前とは全く違う仕事をしていて、プロジェクトで契約しているその名刺以外にも自分で仕事をつくっているとのこと。
「わぁ、楽しそう!面白いですね!!」と言った私に彼女は言いました。
「いろんなことやってることを言うと周囲に理解されづらくて…」
私は彼女に魔法の言葉をプレゼントしました。
数日後、彼女のFacebookの投稿が目に留まりました。
今日はバッタリ懐かしいあの方にお会いできて幸せな日でありました。夕焼けも綺麗でした。
私の活動がパラレル活動だよって教えてくれてありがとう😊
並んで進む並行、どこまでいっても交わることのない平行的に活動する人たちへ。私たちはパラレル活動家です。
いろいろやりたいけど、いいんだろうかと迷う人たちへ。やってください。パラレル活動家として。
そんな人たちが増えることは、ユニキャリアにとって楽しみでしかありません。
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