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あなたの「ワクワク」はどこにある?〜探し求める旅のヒント

夢中になれる「自分だけの何か」を探し求めて

人生に楽しみを見つけること、仕事にやりがいを見出すこと。
好きな人と出会うこと、感動する何かに出会うこと。

ワクワクして時間のたつのも忘れ、さらにもっと奥へと探求心を掻き立てられる、そんな何かに出会いたいという人は多くいます。

一方で、自分の周りを覆う正体の掴めない不安から逃れたいという人もいます。それらに共通するのは、「何かを探しながらも、どうしたらいいのかわからない」ということです。

「好きなことやればいいだけだよ」
「やりたいこと、やっちゃいなよ」
「人生一度きり、やってみたらいいじゃない」

「好きなこと」「やりたいこと」「挑戦したいこと」に出会えている人は、こんなふうに言うかもしれません。見つからないから悩ましい人、見つかりながらも日々の生活の中で動けずにいる人にとっては、「そうは言うけど…」と返す言葉もなかったりしませんか。

私の母は「やってみなきゃわからないじゃない」と発破をかけるタイプ。転職先を決めずに会社を辞め、それから次のことを悶々と考えている時期にこう言ってきたものです。「その対象が見つからないから困ってるんだってば!」と嚙みついたり、「そんなこと言ったって…何をしたらいいかわからないんだって…」とメソメソ泣いたりしていたのは遠い昔のことでもありません。仕事を変えるたびごとに、上向きのやる気と先の見えない不安が交錯する不安定な心境とは隣り合わせです。

次の手、次の仕事、次の対象を探すのには、探す方針を立てて行動することになるわけですが、今回は先日久しぶりに会った友人の例から、そのヒントをご紹介します。

50代で音楽大学に入学し、自分らしい表現活動を見出した音楽家

先日、数年ぶりに30年近くの付き合いになる友人を訪ねました。

彼女はアマチュアのヴァイオリン奏者で、数年前から「音楽物語」というオリジナルのコンテンツを展開しています。クラシック音楽を聴きなれない人も楽しめるようにと、音楽を聴いて感じること、音楽作品を勉強して演奏した時に感じた情景や心情を存在する物語と組み合わせて表現するのが特徴です。

例えばシューマンの楽曲に「人魚姫」の朗読を重ねたり、アンデルセン原作の「ナイチンゲール」にドヴォルザークの「ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスop.11」を三重奏版に編曲して合わせたり。楽曲と物語を選び、組み合わせ、オリジナルの台本を書き起こして編曲するのがそのプロセス。その特異性が認められ、彼女は2019年に東久邇宮記念賞と文化褒賞を、2021年には東久邇宮平和賞を受賞しました。

セーブせざるを得なかった自分のための活動

彼女は好奇心や探求心、論理構成力や集中力、責任感に優れた人です。育児期間中は仕事をセーブしながら、ヴァイオリンの演奏も続けていました。限られた時間で創り出した仕事には「いつでも全力で仕事に戻れるように」と向き合い、スキルアップのための学びを欠かすことはありませんでした。ヴァイオリンの稽古も同様です。毎日の真面目な稽古を反映して、どこのグループで演奏しても中心的な立場でコンサートの企画などに携わっていました。外から見れば、「仕事も続けながら趣味のヴァイオリンを続けられていいじゃない」と映ったかもしれませんが、彼女の中ではどれもが成し得ず中途半端な感じで不完全燃焼していたようです。

パートナーのお仕事の激務との兼ね合い、ご両親の介護などが重なった時期も長く、独身時の時のようにバリバリすることは叶わないまま50歳を迎えようとしたころ、さすがにモヤモヤ、クサクサしてきた彼女。でも、どうしたらいいかわからない。そんなことをパートナーである夫に話したことが、彼女の未来の扉を開けました。

家族との会話から不意に開けた未来への扉

「音楽大学に行ってみたら?」

今から5年ほど前、社会人大学生を周囲でも少しずつ見かけるようになった頃のことです。音楽大学に社会人が入ることができるとすら考えたこともなかった彼女は面食らったと言います。

実は夫は、一時期アメリカに単身赴任をしていました。そこで社会人が若者と交じって大学に通うのを多く見て「いいことだなぁ」「日本もそうなるんだろうなぁ」と感じていたそうです。しかし考えたこともなければ見たこともない、つまりそんな世界があることを知らない彼女が戸惑うのは当然です。そこに息子さんが口を挟みました。

「僕が通ってる大学にも、社会人はたくさんいるよ」

そこで一念発起し、彼女は音楽大学への進学を決心したのです。

その音楽大学では当時まだ社会人をさほど受け入れておらず、通学し始めた当初は学生だけでなく先生たちの戸惑いも見えたと言います。しかしそこは思想も人当りもフラットな彼女。気がつけば学友たちともコミュニケーションを深め、自然とその輪に溶け込んでいきました。それが存分に活きているのが、20代~50代という幅のある年齢で編成される演奏会のグループづくりでしょう。「アイデアやフットワークは若いメンバーに頼り、彼女たちの経験不足や多少の経費などのコストは補ったりして、持ちつ持たれつがいいのよ」と話す彼女はとても楽しそう。

探し求めたその先に

さて、大学ではヴァイオリンを手にした子どもの頃に戻ったかのような基礎から学び直しました。加齢に抗って練習を重ね大学を卒業するころ、大学院に進むかどうかの進路に迷います。

「大学院に行って、何をしたらいいんだろう……」

そんなときバッタリ学内で会った旧知の指揮者で大学の先生でもある方の「それを探すために大学院があるんだよ」という言葉に心を決め、彼女は大学院に進みました。そして、彼女は大学院での研究の一環で「音楽物語」を完成させたのでした。「自分はこれを創り上げたのだ」と話す彼女の顔は自負に溢れ輝いていました。

「私が知らないことは、私の世界にはない」

「何か」を見つけている人、見つけようとしている人の環境に入ってみよう

「私が知らないことは、私の世界にはない」

これは私がよく使うフレーズです。私が認知していないことは、この世界にあることでも私の目には見えず、聞こえません。日本には貧困があることを知らなければ、「今の日本は豊かで貧困なんてない」となるでしょう。未知への憧れや期待も、それらのことを知らなければ始まりません。

「何か」したいという何かを探すには、「何か」を見つけている人、見つけようとしている人の環境に入ることが早道です。見つけようとするベクトルは同じ、そんなアンテナを張り巡らせている人と付き合えば、いろんなネタを引き寄せることができます。

先の彼女のケースとは逆に、大学で社会人が学ぶということを家族や周囲が知らなかったらどうでしょう。「今さら大学へ行って何するの?」「年寄りが行ったって何にもならない、金のムダ」なんて言われかねません。彼女がラッキーだったのは経済的にクリアすることもさることながら、「そんなの普通だよ」と言ってくれる家族環境だったことです。

そんな彼女の学業貢献もあってでしょうか。その音楽大学は社会人枠がジワジワ埋まっているようです。学校にとっても「ここに市場がある」と理解して広報できたからかもしれません。ここでも前例があれば、人だけでなく法人にとっても不安や迷いを少なからず払しょくして前進できることが見て取れます。

学びのタネはそこかしこに

前例がないことに取り組むのが難しいのは、その対象を認知していないときだけです。どこかに前例を見つければ、それを真似ていくことで学びを得て自身に取り込むことができるでしょう。

その「前例」となり得る何かとは思いのほか身近なところで出会ったりするため、行動する事が何より肝要です。ただ毎日を同じように受動的に過ごしていては、その何かと触れ合うチャンスはなかなか訪れません。

そしてその確率を上げるためにオススメなのが、同じ意識の仲間を持つことです。これまでのキャリアも家庭環境も関係ありません。自分の人生を充足させる何かを素直に、そして貪欲に求めている人たちと関わりあうのです。そうすることで、ある一つの体験から得られる学びも、点ではなく多面的に吸収する事ができます。自分だけでは見つける事ができなかったであろう情報を得られることもあるでしょう。

私が「未来航路塾」というコミュニティづくりを考えたのは、まさにこうした場を提供したいという想いがあってのことです。自分と真摯に向き合い人生を充足させたいと考える皆さんとともに、さまざまな体験を通じて学びを深めています。

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