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趣味を持ち、人生に楽しみを

「空耳」30年の全記録完結
元の曲たどって辞典を編さん、改訂・増補重ねる 川原田剛さん

2023年3月30日の日経新聞の記事をご覧になった方もあるでしょう。

40年余り続いたテレビ朝日系のバラエティー番組「タモリ倶楽部」が31日深夜の放送で終わる。1992年から続く名物コーナーが「空耳アワー」だった。海外の名曲が、日本語の面白フレーズに聞こえてくる。私は「空耳アワー研究所」所長を名乗り、ここで紹介された約3500の空耳を全て記録し、元の曲を全て聴き、データを集めた「辞典」を作ってきた。(原文ママ)

なぜ人生に趣味が必要なのか

これぞ趣味の醍醐味と膝を打ったのは私だけではないはず。辞典は数年ごとに更新しながら、同人誌即売会「コミックマーケット」で即完売というのですから凄いことです。

小学生の頃、マイケル・ジャクソンの「P.Y.T.」の中で「鼻の穴」と聞こえたことをきっかけに空耳を探しては笑っていた少年が、面白いと思うものを収集し、探究し、まとめていった先の今。当初には思いもよらない展開になったのではないかと思います。

「人生に趣味は必要だよ」とよく言われますね。今日のテーマは趣味です。

趣味とは何か

まず趣味とは何か、定義を確認します。goo辞書にはこう書かれています。

仕事・職業としてでなく個人が楽しみとしてしている事柄。
「―は読書です」「―と実益を兼ねる」「多―」

Wikipediaには同様の意味として

人間が自由時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと。

と示されていますが、

人間が熱中している、または詳しいカテゴリーのこと。

という表現もあります。私は以下の3つが要件ではないかと思います。

1.好きなこと(面白がれること)
2.夢中になれること(次から次へと関心がすすむ)
3.人からの評価に惑わされないこと(なんと言われても止められない)

趣味が持てない、そんな暇がないという声もあります。「お金や時間をかけないと趣味とは言えない」、「一定のレベルでないと人に言えない」というハードルががそう思わせているのかもしれません。

しかし、あえて継続やレベルアップを図るために時間を投じても良いのではないか、というのが私見です。

熱中し、継続することで毎日が楽しくなる

花に関心のある友人は、散歩しながら花の写真を撮り、SNSや運営するWebサイトにUPし続けて5年以上になります。ぶらぶら散歩しながら日頃は目に留めないことに関心を寄せることで季節を感じたり、思わぬ発見をすること自体を楽しんでいるようです。

散歩をとおして花を愛で、出会った花の種類や特性を調べて理解することも楽しみの一つだと言います。熱中し、継続し、熱く語る様子は趣味そのものです。

もっとさまざまな植物に触れたいと世界の三大植物園を制覇したいと聞いています。ロンドンにある「キュー王立植物園」訪問の話は熱い語りとともに記憶に残っており、実は行ってみたい場所リストに入れています。

「趣味があると毎日が楽しくなる」とは、趣味を楽しむ人が異口同音に言うことです。無理して持つことはありませんが、「仕事が趣味」と言うのにも期限があります。人生を楽しむための趣味について考えてみることは悪くありません。

新たな趣味を見つけるコツ

冒頭の空耳の話も前述の花の話も映えるストーリーのように見えます。しかしこれらは結果であり、仕事ではなく個人発着のことなのでナンセンスです。周囲への認知度や影響度も全く意味がありません。

自分が子どものような気持ちでワクワクして、もっと知りたい、もっとうまくなりたいと次に進みたくなるもの。人からいいね!と言われなくても、そんなことをやって意味があるの?と言われても自分のココロが躍るもの。

もし趣味を探しているとしたら、こんな観点で探ってみてはどうでしょう。

  1. 昔やっていて楽しい思い出がある
  2. 昔やってみたかったこと
  3. 人の話や動画などを見て気になること

上のふたつについては、自分がおおよそイメージのつくもの、やってみることに初めからモチベーションが付随してきそうなものです。3つめの動画については、楽しそうに情報発信している様子を見ているだけでも楽しいですが、思わずやってみたくなったらしめたもの。関心アンテナが反応した証拠です。そんな動画をきっかけに始めてみるのもいいかもしれません。

好きは本能。自分を楽しませる時間を意識して取り入れよう

仕事では「目標達成しなければならない」に縛られますが、趣味は個人のスタンス。単純に「楽しい」で十分です。

注意したいのは、人から勧められて楽しめるように”努力”すること。好きは本能です。努力するものではなく、ごまかせばムリが出ます。

食べたいものを食べる、身につけたいものを着るというように自分の意思による選択が自分の楽しみ、満足度に直結します。読むべき本を読む、食べるべきものを食べる…面白くないし美味しくもない…言うまでもありません。(もちろん努力して見たら好みに出会えるという機会を否定はしません)

私自身はといえば、相変わらず最長5km程度しか走れないランニング、先生に師事して臨書し続けながら上達感のない書道などが、最近の趣味と言えるでしょうか。

自分が楽しむ時間を自らの選択で投入することが、人生を楽しむことに繋がると思いませんか。

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