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心身の可動域を広げ、人生90年時代の現役70歳を楽しもう

柔軟性と可動域

ストレッチやヨガをしているというと、「実は身体が硬くて」という話がよく出ます。長いあいだ開脚180度に憧れているものの、調子のいい時で120度くらいと冴えません。しかし、やはり柔軟性が欲しいのです。

柔軟性は筋肉と腱が伸びる能力のことで、筋力・瞬発力・持久力・調整力とともに基本的な運動能力のひとつとされています。

静的柔軟性と動的柔軟性という2つの面から捉えることができ、前者は「関節可動域」すなわち身体の柔らかさというところを表し、後者は「関節可動域における動きやすさ」すなわち運動のしなやかさを表します。怪我の予防や疲労回復には静的柔軟性を高めること、競技能力には動的柔軟性を高めることが大切になります。

柔軟性は「骨格構造」と「軟部組織(筋組織・筋膜・腱・靱帯・関節包など)」によって決まります。前者は先天的な要素が多く努力で変化しにくいですが、後者は変化させることが可能です。後者の筋組織・筋膜・腱をターゲットに柔軟性を高める運動としてストレッチングがあり、特に動的柔軟性の向上のためには動的ストレッチというエクササイズがあります。

e-ヘルスネットより抜粋

このように、柔軟性とは身体が日常生活を健康に怪我なく過ごすためとともに、スポーツ等でパフォーマンスを上げるために非常に大切なものだといえます。関節は動かすことのできる範囲が決まっており、最も大きく動かせる範囲を最大可動域と呼びますが、ここを広げることで、その効果をより大きくしていくことができます。

思い起こせば、ランニング仲間でグループコーチングを受けたとき、インストラクターは身体の柔軟性と関節可動域の広さの重要性について力説していました。その後は、それらを持ち合わせていない私を含むメンバーに対して、身体の硬さに泣くトレーニングを教示してくれたこともセットで思い出しました。

そういえばヨガインストラクターの資格を持つランナー仲間は、走る前後で股関節やひざ、足首のそれらだけでなく、肩甲骨にまで至るストレッチを誘導してくれます。怪我をしないために、また力を最大限発揮するためには、身体の基礎となる「関節可動域」と「柔軟性」が重要のようです。日常生活においても、身体が硬いことで、肩コリや腰痛、疲労を引き起こすともいわれているため、日ごろのケアを意識したいものです。

ミドルシニアの皆さま。

関節可動域は、日常生活を送るうちに固くなって動きにくくなり、年々狭くなっていくと言われています。毎日を軽やかに、怪我なくパフォーマンス高い毎日を送れるよう、ストレッチなどに努めていきましょう。

心の可動域にも注目しよう

そしてもう一つ。身体の関節可動域と同様に、心の可動域にも注目してみたいと思います。

私たちは、見ている世界、想像できる世界の中で生きています。想像できないこと、理解できないことは起きないし、起きてもそれを認知、理解しづらいものです。家族、仕事、近所、友人や知人とのコミュニティが、その人の『行動可動域』だとすると、知識や経験、スキルや興味、関心の領域は、『意識可動域』とも言えます。年々、身体が重くなって出かけることが億劫になったり、新しいことへの関心が薄れるようになると、どんどんその可動域が狭くなっていくように思います。

関節可動域を鍛えることの効果の一つに、状況に応じてすばやく活動できる能力を指す「機動性」が挙げられます。身体と同じように、心を動かす行動可動域や意識可動域が狭くなると、こういった機動性が落ちていく危険があります。ミドルシニアにとっては社会の変化もさることながら、「人生90年時代の現役70歳」を生きていくために、この行動と意識の可動域をいかに鍛えて動けるかが大切ではないでしょうか。

身体も心も、しなやかに、軽やかに。

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