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延長線上に理想の未来がないのなら、今すぐ動き出そう

過日「老いてからでは遅すぎる」という本について書きました。

本書はユニキャリア的に言うと「人生の後半戦を自分の手で」生きていくための「自身のライフスタイル構築のすすめ」といった内容です。ビジネスの世界をひた走り、今なお挑戦の日々を続ける75歳の著者が「今の生活の延長線上に思い描く理想の未来がないのなら、すぐにでも取り組むべき」と後進の我々に向けて75個のメッセージを書いたものです。

今の環境を飛び出したミドルシニアたち

ふと取り出して再読したのは、ここ数日「今の環境を飛び出さずにはいられなかった」という人の話を聞いたからかもしれません。

「今なら間に合う」と50歳を前に退職したTさん

Tさんは50歳を前にしたミドルシニアで最近25年勤務した会社を退職しました。

聞いたときの驚きようと言ったらありません。本社で部長、子会社では役員もしていたTさん。手がけた仕事を見聞きするたび、その眼のつけどころやキレ味、社会的なインパクトに感嘆し今後ますますその企業の顔になっていくだろうと思っていたからです。

「今なら間に合うと思って」とTさんは言いました。

「仕事人生70年、コロナ禍のVUCAの時代、仕事も遊びも境目なく楽しむものとして取り組みたい。そんな時代ではないか。やらされ仕事はもういい。面白そうなことに人を巻き込みながら推進する、そんなモダンなやり方で仕事をしたい。もっと権限が持てるようになったらとか、あと数年したらなんて言ってたら機会を逸するかもしれない。自分自身そんな動きに躊躇するようになるかもしれない。今なら飛び込めると思って」

奇しくもモダンなやり方とTさんは言いました。失礼ながらフッとこみ上げた笑いを止めたのは、退職の背景にその対極の環境があったからだろうと即座に連想できたからです。

Tさんとは仕事ではないお付き合いながら活動する際のビジョン、コンセプト、ストーリーテリング、プロジェクトや関わるメンバーへの想いと熱さ、ゴールへの集中とリーダーシップを垣間見てきました。

Tさんが今後どんなことをされるのかはわかりません。周囲を大事にし、たくさんのエールを受けながら新しい扉を開けた今、うまくいく以外ないと軽はずみには言えませんが(無駄に)やらされることなどない世界へ足を踏み入れた背中に、これまでとは違う熱量の放出を感じています。

「第一線の時に別の道を選ぶべき」と語るYさん

「第一線の時に別の道を選ぶべきだと思ったんですよ」と去年退職したYさんは言いました。

店頭で見たことも多い生活消費財のいくつかに関わられ、社内外での賞獲得も多々あるYさんは前職での仕事に不満は少なかったといいます。しかしながら50歳になって先を見たときに50代半ばで役職定年を迎え、現状だと数年後の60歳で定年というレールが見えた。社内での仕事、役割を考えたら相当面白くない。「これは今、動かないと」と考えたんです。

「退職後は好きなことに時間を使う生き方にしたいと思った」と語るMさん

「人生を折り返したと思ったら、好きなことに時間を使う生き方にしたいと思って」と言ったのは10年前に退職したMさん。

退職金もそれなりに受け取って退職したものの、退職当時に思い描いていたような起業の軌跡に至るには程遠かったそうです。子どもの学費もあり、バイトで食いつないだ時もあって今があるのだと言いました。

「もう全然失敗ばかりでね」と笑いながら「人生に正解はないし、こういった経験が仕事や交友関係のネタになるから、いいも悪いもないんだよね。さらに言えば子どもが成人して当時ほど稼ぐ必要もないから、ますます挑戦したいことばっかりだよ」

自分の中にある「今だ!」という声を聴き逃さないで

たまたまこの数日に聞いた彼らの話は、それぞれが自分の中の「今だ!」を聞いて動いた結果。老いてからでは遅すぎると言われたって「老い」も「遅い」も測りようのないもの。自分の思うときがタイミングのように思います。

冒頭の書籍の最後の一文にもこう書いてあります。

人生はいつでも「ここから」です。

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