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未来型プロフィール第1号が生まれた日

キャリアを転換したいという話

 

「これからどうやって仕事をつくっていこうか…何をしていこうか…悩んでるんですよね。
いや、わかってる。手を動かすデザインの仕事は好きだけど、アートディレクターとして仕事していきたいんですよ…でも、どうやったらいいのかなぁ」

臨月のTさんが、雑談のなかでそんなことを言いました。

彼女とは一回りほど歳の離れた友人として、2年ほどの間によく話をする間柄にはなっていたものの、過去にどんな仕事をしてきたのかも知らなかったので、これまでどんな仕事をしてきたのか、ゆっくり話を聞いてみました。

デザインを学んで広告制作会社のデザイナーとして、そしてフリーランスになって、アシスタントをつけて忙しくもやりがいある仕事をしてきたこと。
その後の転職では、フリーランスの時の仕事を持って入社したこと。
育児しながらの仕事がしづらく、数年前から2度目のフリーランスでいること。

仕事は一貫してエンターテインメント業界を中心に、デザイン周りの仕事。
キャリアの大半は、アートディレクターとしての活動で、企画段階からクライアントと携わって、コンセプト立案からプロモーション戦略企画の一翼を担いつつ、具体的なアートワークであるデザイン制作、撮影ディレクション、フィニッシュワークを請け負ってもいる。
他にデザインワークだけ請けてる仕事もあるということ。

紅白に出場経験のあるアーティストのデビューから10数年、ほとんどのアートディレクションをしてきている話や、アーティストや事務所からの指名で仕事が続いていることなどを聞きながら、私は、私の中で確信が芽生えているのを感じていました。

それを伝えようとしたとき、さらに彼女は続けました。

「周囲で一人会社やフリーランスで起業する女性がいるのだけど、やりたいことをまとめられずにいたり、いいことやってるのにサービス名やビジュアルが洗練されてなくて、もったいないと思うのよ」と。

私はもう黙っていられず言いました。

やれるじゃない!やればいいじゃない!っていうか、もうやってるんじゃないの?と。

「周囲の女性たちの相談には乗れていると思うから…やれるとは思うけど…仕事にしていけるかなぁ」と、それでもまだモジョモジョ言う彼女に私は言いました。「プロフィールにできる、って書いてプレゼンしていけばいいじゃない!嘘じゃないんだから!!」

すると彼女は、驚くべきことを言ったのです。「プロフィールがない」

キャリアをピボットさせる

それでもなにかあるでしょう?と引き下がらずにいると、昔に書いたものだと言って、彼女は私に話してくれた経歴と、手掛けたアーティストのツアータイトルやCDジャケット名を時系列に並べたA42枚ほどのものを見せてくれました。

「失礼だけど、全然ダメね。営業しなくても仕事がとれてることも伝わらないし、何してるかも伝わらないし。もったいない!でも、あんな人やこんな人のデビューから売れ続ける今までをアートディレクションしてきていることは、まさに今やりたいと言っている、女性起業家のデビューをサポートすることに他ならないじゃない!それ書きましょうよ」

そうやって話ながら、その時私はスルスルっと彼女のプロフィールを更新したのです。そこにはこう書いてあります。

これまでのアーティスト及びその作品に係るアートディレクションが、起業する女性と、取り扱う商品やサービスのプロモーション業務にも通じると思い至り、現在は女性起業家を対象に、想いを引き出し、概念化して世界観を具現化するためのメッセージ、デザインを提供する〇〇〇(屋号)を立ち上げている。(原文ママ)

実はこの時、○○○は立ち上がっていなかったのです、正式には。といっても彼女の中で屋号は決まっていて、ロゴデザインとHPのトップページをコツコツとつくっていたところでした。

ちょっとリークがちょうどいい

彼女は「立ち上げる準備はしているけど、まだ立ち上がってないのに書いちゃっていいのかなぁ」と不安げ。
「だって、立ち上げているんだから立ち上がっているのよ!」と私。そう、嘘じゃない。そして、実績はカテゴリーのみ明記して、許可を得られる画像を貼ってOK!完成!と。

そうして彼女はこのプロフィールで、求めるアートディレクションの仕事を得ていくことになったのです。もちろん、実際のアートワークの仕事もしています。※私のユニキャリアのロゴマークは彼女のデザインです♪

当時は、「未来型プロフィール」なんて名まえはなかったし、今のようなコンセプトを意識して書いたものではありませんでした。でも、当時から考えていたのは、仕事で鍛えた実力は、その人ならではの感性や特性とセットで、違う分野でも活かせるということ。

特に彼女の場合には、対象となる分野が“プロのアーティスト”か“一般人”か、というだけ。しかし、そのアーティストだってデビューは一般人。踊る舞台が違うだけで、さほど遠い話でもない。

これが、未来型プロフィールの第1号が意図せず生まれた瞬間の話です。

おっと!「未来型プロフィール」って何?ですよね。

未来型プロフィールというのは、本来「初めまして」で語る文字情報であるプロフィールを、「過去」の経歴等に重きを置くのではなく「今」以降につながる「未来」を表現した自己表現ツールと定義し、その作成をサポートしているメソッドです。2020年にワークショップという形で始めて、これまで多くの方が受講してくださいました。ユニキャリアの事業の一つ、「未来型プロフィール作成講座」として随時参加者を募集しています。

プロフィール作りから始まる未来。あなたも参加してみませんか?

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