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出会いをおつきあいに繋ぐ、自己紹介のススメ(前編)

「では、お一人30秒程度で自己紹介をお願いします」

職場でもプライベートでも時間制限の有無や長短に差はあるものの、初対面が多い人の場では自己紹介を求められることが多々あります。
あなたはどんなことを話しますか。

何気ないけれども奥が深い「自己紹介」 の世界

「自己紹介?今まで何度も話してきたし、何の迷いもないし特に緊張もしないよ」という方もあるかもしれません。しかし自己紹介について深く考えたことがあるという方は、そう多くないのではないでしょうか。そして、案外聞かれるのが、次のような声です。

  • 自己紹介は苦手
  • 何を話したらいいかわからない
  • 聞かれたら答えられるけど自分から話すのは無理

数多くこなしてきた自己紹介という行為。改めて向き合うことで潜んでいた苦手意識に焦点が合うようです。
今回はここを掘り下げてみたいと思います。

適切な「自己紹介」とは?

まずは、言葉の意味から紐解いてみましょう。

自己紹介〜初対面の人などに自分の名前・職業・身分などを自分で知らせること(デジタル大辞泉)

自己紹介は対面での口頭が多いですが最近ではオンラインでもありますね。30秒というと話すスピードにもよりますが、文字数にして170~200字。ここで列挙されている名まえ、職業、身分(職位のこと?)では30秒を稼げません。

「など」で何を語るかが悩ましいところです。場を取り仕切る人が設定してくれれば楽ですが、それがないと先の名乗りだけで終わる人も出てしまい、情報が少なすぎて後に顔と名前を一致させることが難しくなったりします。

もう一つ引用します。

自己紹介(じこしょうかい)とは、初めて会う人などに、姓名・職業などを述べ自分が何者であるかを説明すること。

普通は“よろしく”という挨拶の意を兼ねる。その方法は大勢の前での口頭によるもの、名刺を差し出して行うもの、電話で自分の所属・地位・名前を述べるものなど様々である。

自己紹介が可能な部分はあくまでも自身の認識している範囲内であるため、相手は自己紹介する本人が自分を見る見方を受け取らざるを得ない。基本的に自分の事を知らない人間に自分を知ってもらうための行為である。その相手は、例えば新しい友人や恋人、仕事での同僚や上司や部下、時には新しい家族であることもある。(Wikipedia)

前者が「自分の名前・職業・身分などを自分で知らせる」、ある意味「他と分類するためのラベルを意味する自分のタグ(tag)」を説明するのに対し、後者は「自分が何者であるかを説明する」というところに微妙ながら違いがあります。

微妙というのは違いがあるように見えづらいということで、実際には表面的なタグを知らせるのと中身について説明するには大きな違いがあります。例として適切か怪しいですが笑、「自己」で知らせることのできない農産物の「紹介」を例えにしてみます。

具体例で自己紹介を客観視してみる

(例)トマト「アイコ」の説明 

前者でのタグ説明

・品種「アイコ」
・2022年〇〇農場産
・サカタのタネが2004年に開発したプラム形のミニトマト
・赤、黄、オレンジ、茶色がある
・1kg△△△△円

後者での何者かの説明

・「アイコ」は果肉が厚くてゼリーが少ない長卵型のミニトマト
・うまみとコク、甘みがたっぷりで飛び散りにくく食べやすい
・酸味の少ない品種でシャキッとした歯ごたえはサラダなどの生食に適している
・加熱すると濃厚なうまみになるためパスタやスープ、ソースにも向いている
・品種「アイコ」の名称の由来は天皇陛下の愛娘の愛子さまにちなんでいるとも言われる

ここでのポイントは、どちらが目的に応じているのかということです。

「これはなに?」という質問に対して、自分は誰なのか(いつ、どこの農場で収穫された、どんな価格の品種なのか)を<相手が>知りたければ前者で応えられているでしょう。一方で、どのトマトを食べようかと選びたいとき、そのおいしさを味わいたいと<相手>が期待している場合には、自分がどんな特徴を持っていて、どんな活用方法があり、相手に愛着を持ってもらえるようなエピソードを添える後者が適しています。

自己紹介には「目的」が必要

これらから言えることは、自己紹介には「目的」が必要であること。

どんな相手がどんなニーズで「自己紹介」を受け取ってくれようとしているのかに応えることが求められています。それらが把握できないときには、後者の辞書に記載の「“よろしく”という挨拶」として行いましょう。ちなみに挨拶という漢字は「押し開いて近づく」という意味で禅宗の僧侶が交わす問答を意味した仏教用語に由来しています。対話のきっかけになるような投げかけという意味を自己紹介の中にも込めたいものです。

自己紹介を対話のきっかけにしよう

そういった意味で後者の辞書に重要な一文があります。それは「自己紹介が可能な部分はあくまでも自身の認識している範囲内であるため、相手は自己紹介する本人が自分を見る見方を受け取らざるを得ない。基本的に自分の事を知らない人間に自分を知ってもらうための行為である」ということです。

良くも悪くも「自己認識」がストレートに伝わる

挨拶の一つである自己紹介は、つい自己認識をベースに語りたいことを語りがちのように感じます。

「自分はズボラな性格で…」「人をまとめることが苦手で…」

どこの誰と比べてそんなことを言うのかと周囲が感じるほど、本人の認識と周りの評価が全く違うということが多々あります。謙遜から来ているのか自己認識がズレているのかはケースバイケース。聞かされた方には一旦その情報がインプットされ、以降にやりとりがあれば情報の更新を可能にします。

出会いを「おつきあい」へ

たかが自己紹介、されど自己紹介。

もしその後やり取りがなければ、一度インプットされた情報は上書きされません。対話のきっかけとなり得るトピックやユニークな点がなければ、その後のやりとり自体が生まれず、そのまま「あったことのある大勢の人」に埋もれてしまうでしょう。

それで自己紹介は「目的」を果たしたと言えるのでしょうか……?

次回は、対話のきっかけをとおして本来の目的である「おつきあい」を深めていくためにユニキャリアが考える自己紹介メソッドをご紹介します。

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