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【映画からの考察】Mack&Rita、そしてチア・アップ

飛行機の中で日本未公開の映画「Mack&Rita」を観ました。

サブタイトルは “old soul,new age”。子どもの頃おばあちゃん子だったのか、おばあちゃんと一緒に過ごした時間、モノの考え方、服のテイストなどが相当そこに傾倒している30歳の女性が主人公です。

Mack&Rita〜自分らしさを謳歌して

同世代のノリやセンスに馴染めないながら無理して付き合い対応しています。仕事でもSNS での「映え」を求められ、うんざりしながら何とか寄せているものの結果がついてこない状況に自身もモヤモヤしているところから映画は始まります。
(以下にはネタバレを含みますのでご注意ください)

そんな主人公が旅先で「なりたい自分になれるマシン」に横になって思ったのは所謂 “old soul、 old age”。願いは叶い、本当に70 歳の女性になってしまいます。まぁ、コメディ映画ですから笑

Mack&Rita

願った通りになったとはいえ白髪、シミ、シワが目立つ肌、下がってしまったカラダの肉付きにショックを受けるのは当然です。対処のしようがなく戸惑いながらも適応していくなかで「それならば」と言わんばかりに好きな服を着て、好きなことを言い、好きなことをしていく姿は軽快そのもの。

気兼ねも人目も感じることなく伸び伸びとしている様子は「自分らしく生きている」日々をありありと描き出します。
さらに、あんなに嫌だったやらされ感のあるSNS への投稿も羞恥心をかなぐり捨てたかのような解放感あふれる言動が共感を呼び、これまでにないほどのLike♡を得ていきます。

実際は主人公自身をそのまま映し出したことによる結果。こうしないとダメと言われて不納得ながらやることではなく、ただただ自分の本能で楽しむ結果に他人の評価はもとより自分の中の充足感が満たされていくのを感じる主人公の様子は観ている側にも爽快感をもたらします。

最終的に主人公は元の30 歳に戻るわけですが、これらの経験が人生の大きな気付きに繋がったことを書籍にして表現している様子を映し出して映画は終わります。

「別の自分」だとやりたいことができる?

映画を通して感じたことは、もともとの自分だったらできなかったこと、言えなかったことも「別の自分」になってみることでできちゃう面白さ。

でもなぜそうなのかとも考えます。

なぜ今の自分ではできないのか。誰もが自分のことを大切に思っているはずなのに、どうして自分のしたいことや想いに蓋をして、社会や誰かが求めることを叶えることを優先してしまうのか。

そんなことを考えながら76 歳にして70 歳に変身した役を演じたダイアン・キートンを観ていたら、去年あたりに観た映画「チア・アップ!」を思い出しました。

『チア・アップ!』にも共通する、人生の醍醐味とは

チア・アップ

ここでもダイアン・キートンは輝いていました。

高齢者だけが住むタウンにやってきた主人公が若き日にやってみたかったチアリーディングチームを立ち上げて挑戦する奮闘記!
「年寄りが」「今さら」「みっともない」といった世間体や偏見の声と闘いながら生き生きと自分の本心に向き合い前向きにチャレンジする様子が描かれていました。

たまたまダイアン・キートンによる「人生の後半戦を自分の手で」楽しむかのような映画ですが、どちらも「いくつであっても自分のやりたいことをやることが人生の醍醐味であり幸せなこと」というメッセージを発しているように思います。

ダイアン・キートンのポジティブな名言

そんなことからダイアン・キートンをググってみると映画の役柄だけでなく彼女のポジティブな生きざまに触れるワードがあったのでご紹介します。以下は2018 年にVOGUE インタビュー「前向きに年齢を重ねるヒントが詰まった10 の言葉」からの一部です。

①自由という感覚は幸運にも、人生経験や年齢についてくる

自由はもとより私たちの手元にあるもので、それらをどこかの誰かにより抑圧されて苦しいのだと考えている時もありました。しかし精神的にも身体的に拘束を受けない状況をつくるのは自分自身であると考えると、人生経験や年齢の積み重ねをとおして得られていくものだと共感します。

もちろん社会が平和で自由意志が尊重される状況であることが大前提ですが。

②誰もが自分たちのために服を着るべきだわ。好きなものを見つけ、面白いと思うスタイルを恐れることなく身に纏って

これは当時交際していたウディ・アレンの「好きな服を着ろ」という一言から生まれたそう。
何歳頃の影響かわかりませんが人生観を左右するほどの助言だと思います。人からどう見られるかではなく好きなものを着て「そういう人だと評価される」ことを受け入れるというのは服の話を超えて自分自身のブランディングに通じること。

「自分の軸を大事にする、それを信じろ」とも言えそうです。

③私が60 歳を過ぎてから学んだもっとも大切なことは恐れないということ。私は全てを恐れ、怯えていた。その恐怖こそが人生最大の後悔の1 つ

これは恐れることよりも得られるものがあるということを示唆しているように受け取れます。こんなにポジティブに見える彼女にもあったという恐れ。

自分に置き換えると上下左右にそんな恐れの扉があることに気づかされます。

自分を大切にして生き抜きたい

年齢は数字の羅列。とはいえ体力も身体の機能も経年には抗えません。しかし意識して働きかけることで変化は起こせます。

一方、意志や意欲、行動はこれらの経年の動きとは違う向きです。まだまだ学んで血肉にできます。謙虚な学びは人を大きく成長させると先達は言います。

無責任な「印象」や「感想」を寄せてくる社会の声に惑うことなく、自分自身の軸、想い、希望、夢を大事に人生を生き抜きたいものです。

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