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「私」が満足することは「私が」探さないと見つからない

「勝手上等。自由自在に生きることが人生を充足させる」は前回のタイトル。会社や世間の”勝手”は言語化されていないことが多く想定が多くて誤解も多々。自由自在であるために相手が勝手と判断することを行動で確かめてようということについて書きました。

今回は、なぜ「勝手上等」を唱えたかについて述べていきます。結論から言うと、ユニキャリアがキャッチコピーに置く【人生の後半戦は自分の手で】という思いに他なりません。

会社と従業員を結ぶ「目的」と「気持ち」の関係

私たちは籍を置く会社に目的があって在籍しています。そこで目的を果たせると思って応募して採用され、目的の変化はあったにせよ、果たし続けられると思って在籍していると思います。

<参考> 働く目的について 世論調査

  • 「お金を得るために働く」と答えた者の割合が51.0%
  • 「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合が14.7%
  • 「自分の才能や能力を発揮するために働く」と答えた者の割合が8.8%
  • 「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合が21.3%     (内閣府による平成26年度世論調査より)

一方で、企業側にも採用によって得たい目的があって雇用しています。つまり、相互の目的が一致して雇用関係が成り立っていると言えます。ここで大事なのは、相互の気持ちではなく、目的が一致しているということです。

「うちの会社、こういうところが本当にダメで…」「うちの役員、全然わかってなくてさ」というのを聞くと、「ならば変えればいいじゃん」「いやなら替われば(転職)いいのに」と思うことがあります。しかし、ここにいるのは気持ちではない目的を果たすためなので、安易に意思決定はできません。一方で、「あいつは気が利かない」「協調性がない」などで企業が評価を下げることはあったとしても解雇することはありません。

では目的だけでの関係かというと、そうでもありません。応募、採用する際には、それぞれに目的が一致する組み合わせが相当あるはずです。そこに企業風土への合致や、経営方針への共感度、事業内容への興味関心や社会的な意味合いなどの選択に係る意思の部分に加え、報酬やその他の条件の部分で相互の折り合いがついて雇用関係が成立しています。さらに、転職理由の本音として人間関係が上位に上がるように、そこに在籍する「気持ち」の部分は、外せない要因であると言えます。

このように企業との関係が、目的を第一にしながらも意思や条件、気持ちなどを反映して成立しているなかで、社会や事業の環境、そして自分自身の生活環境や価値観などが変化するにつれて、この関係性は変化していきます。

今はまさに企業が従業員個人との関係を見直す過渡期にある

ところが、ここが昨今の問題です。私たちミドルシニアが見てきた上司や先輩たちの変化は、総じていい変化(ポジティブ)が多いのです。リーマンショックを始めとする世界的デフレを経てきてもなお、大手、中堅企業という偏りはあるにせよ、年功給、退職金などが十分に支給され、年金と合わせてお金の心配はほどほどに定年後を過ごせるものでした。

しかし、今や企業の大小に関係なくこれらは過去のものになりつつあり、企業も働く側も次のシステムに代わるときが来ています。コロナ禍以前より、業績が黒字ながら、企業が早期退職を募集する傾向はありました。ところがこの長引くコロナ禍による大きな環境変化で業績不振を理由とするものも加わり、早期退職の募集の記事を見かけることが増えています。特に目に付くのは、ミドルシニアを対象としたものです。

・パナソニック『退職金4000万円上乗せ』で50歳標的の壮絶リストラ
・ホンダ「55歳で退職金8000万円」大リストラ
日本のホンダ社員に占める、50歳以上の社員の構成比が4割に上る。円滑に社員の世代交代を進めるために導入する
・フジテレビ「50歳以上で勤続10年以上の社員が対象。応募者には退職金に加え、特別優遇加算金を支給する」人員の年齢構成の適正化などを図る
・博報堂DYホールディングス「構造改革の一環として傘下の博報堂と合わせて100人程度の早期退職者の募集」
来年3月末時点で50~59歳以下で、勤続5年以上の社員が対象。通常の退職金に加えて特別一時金を支給する

これらをネガティブに受け取りますか?ポジティブに受け取りますか?早期退職を受け入れた方が「金額的に」得なのか損なのか。どんな環境においても残留すべきだという論調を見かけますが、どう受け取られますか?

先に述べたように、会社とは目的が一致して関係が成立しています。この提示は、関係を見直そうという企業側からの提案です。そもそも門外漢の私ですが、ポジティブにもネガティブにも受け取っておらず、選択肢の提示であると認識しています。これを想定していたかしていないかで、その反応や対処に違いが生まれるとは思いますが、今後どんな仕事をして、どんなキャリアを築けばいいのか、さらに自分の人生がどう在って、どうしていきたいかを考える機会になることは間違いないと思っています。

このときに、「会社はどう思っているのか」「会社はどうしたいと思っているのか」という判断は、もうやめた方がいいです。雇用関係はフェアだと言われていますが、どうしても労働力を提供する側よりも、報酬を支払う側の交渉力が強いのが一般的です(もちろんそうではない企業、人もありますが)。

その前提の上で会社を主語にすると、会社の目的、満足に自分の人生やキャリアを引っ張られていくことになります。繰り返しますが、それが自身の目的や求めるキャリアであれば構いません。ただ、人生90年時代、働く現役70歳を実現しようとするときに考えたいのは、まずは自分の人生の後半戦をどうするかです。「私はどう思っているのか」「私はどうしたいと思っているのか」を自らに問うて、意思決定することです。「私が」満足することは、「私が」探さないと見つからないからです。

「人生の後半戦」は自分の手で探索し、充足度、納得感を手に入れて

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

新卒入社した際に使っていたワープロは消え、固定電話を置かない会社も少なくありません。私も過去に携わっていたi-modeを始めとする携帯電話コンテンツも、あれほどまでに市場をにぎわせたものの10年近くでその座を次に譲りました。

常々お伝えしていることですが、現時点でミドルシニアに身を置く私たちは、個人的な範囲に留まらず、時代的にもキャリア転換の端境期にいます。当時の上司や先輩のような定年後はないですし、その前に、あのような定年を迎えることも難しくなりました。「会社は自分が思っているほど自分のことを思っていない」と嘆くことはありません。気持ちではなく、目的で結びつく関係に変化が起きているだけのこと。ぜひ「自分の人生の後半戦」は自分の手で探索し、充足度、納得感を手に入れていただきたいと思います。

さて、「私が」満足する「私のこれから」をどう探すのか、または作るのか。

一緒に探していきましょう!!っていうのが未来航路塾のコンセプトです。1年をとおしてメンバーを始めとする様々な人とのかかわりの中でアウトプットとインプットを回しながら自らの航路の探求をすすめていきます。12月は以下のとおりプレキックオフ(説明会)の機会があります。お申し込みされた方も検討中の方もご参加いただけます。

一緒に人生の後半戦を楽しんでいきましょう!

【未来航路塾】受付中!

プレキックオフmtg.(説明会)
①12/18(土)20時~
②12/29(水)20時~

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