今年の自分と対話する時間を
書店や雑貨店の店頭で来年のカレンダーやスケジュール帳などを見かける師走となりました。
何かと忙しい時期ではありますが、今の時期は気持ちの踏ん張りどき。忙しさに流されると、今の気分や思いのまま新年へ傾れ込んでしまいかねません。
これから年末に向けて日々交わされる挨拶言葉でもある
「今年はどんな一年でしたか」
「(来年)良いお年を(お迎えください)!」
について、ちょっと立ち止まって一緒に考えていく時間を過ごしていただけたらと思います。
師走に立ち止まり、今年を振り返ろう
以下のステップで進めていきましょう。
- 抱負、計画の前にすべきは振り返り、無意識の上書きに注意
- ラフに希望、期待、欲求を洗い出す
- 展望に続く道について考える
1.抱負、計画の前にすべきは振り返り、無意識の上書きに注意
来年のことを考えようとすると、困難なこともトラブルも見えない未来のことにどうしても気持ちがいきがちです。でも、まずは現在地と自分の現況確認をすることをお勧めします。
年初の抱負や目標、日記やメモなどがあればぜひ取り出してみてください。今年どんなことを考え、どんなことをし、どんな環境でどんな感情をもったのかなどについて振り返ってみましょう。
それがないままに「よぉし!来年はこうするぞ!」と息巻いても、準備や燃料、環境が整わないままでエンジンを蒸すようなもの。行き先まで辿り着くのは容易ではありません。今日までのスケジュールなどを眺めるだけでも1年のことが走馬灯のように見えてくるのではないでしょうか。
「three good things」に取り組んでいる方は、これと合わせて見てみることでリアリティとともにポジティブな振り返りが進むと思いますのでオススメです。
ご参考〜未来航路塾ではこんな振り返りを行います
未来航路塾で振り返る視点のいくつかを参考までに列挙しますね。
•ざっくり、どんな1年でしたか?
一言で表すとしたら、いかがでしょうか。テーマもなく聞かれたらどんな反応が表れますか?
•健康や体調はいかがでしたか?
結果や状態とともに気をつけたことやケアできなかったことなどに気づいていきましょう。健康や体調は自分の何よりもの資本、源泉です。思考や行動のパフォーマンスだけでなく心の調整にもつながります。
•人間関係はいかがでしたか?
家族や友人、知人、コミュニティなどで良好な人間関係は築けていますか。また繋がりたい人や思いがけない出会いで世界を広げたり深めることはありましたか。
•趣味や好きなこと、やりたいと思ったことはどうなっていますか?
やったなぁと思えることがある人は、達成感とともに自己効力感を持つことでしょう。
チャレンジしたが未達のことを挙げられる人は、悔しさとともに先へ進めるための対策や気持ちの切り替えを進めていることでしょう。
一方で、これが「本当にしたいことなのかどうか」を今一度自分に問うてみることもお勧めしたいと思います。
•もっと増やしたいこと、やりたいことと減らしたい、やめてしまいたいことはどんなこと?
時間は有限です。その制約を意識した時に、もっと時間やお金を割きたいこと、逆にこれはやめようと思うことが何か、認識することはとても大事です。なぜなら私たちは「こういうもの」といった無意識や惰性による意思決定をしがちだからです。
得たい状態のために優先すべきこと、場合によっては距離を置く、絶つことを決めることは自分の道(マイライン)のルートを精査するのにとても役立ちます。
2.ラフに希望、期待を洗い出す
つぎは1.のことは横に置いて現時点での自分の欲求に目を向けていきましょう。
できる、できないではなく気になる、好き、欲しい本能の確認です。優先順位も不要です。これはできれば直筆で書き出していくことを超お薦めしています。タイピングよりも書いた文字を見ながらの連想は楽しく広がりを持たせてくれます。
一方、書き進められない場合は問いを念頭に置きながら散歩するなどして紙面を見つめないことです。リラックスして妄想爆発を楽しみましょう。
3.展望に続く道について考える
ここまできたら、次は1.2.を広げて眺めてさらに楽しい妄想です。
この続きは次回に。
まずはここまでを進めてから読み進めてくださいね。
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