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新しい何かに向かうエネルギーに満ちている春の扉

春の扉を開いて思うこと

新しい年度が始まる4月。街では真新しいランドセルに身体が隠れてしまっている小学一年生、学校の制服やビジネススーツがまだ身体に馴染んでいない初々しさを見かける季節です。芽吹いた木々に咲く桃や梅、桜などのピンク色の花々が私たちの過去の記憶と相まって「出会い」や「新しい何か」を予感させ、ドキドキワクワクを感じる頃ではないでしょうか。

ミドルシニアの皆さんにもそれぞれの「新しい扉」が

退職後も「好き」と「得意」で舞い込む充実の日々

今春、周囲からの連絡やFacebookの投稿を見ていて気づいた傾向があります。例年に比べて退職、転職、独立をした人の通知が増えたということです。皆さんの周囲ではいかがですか。去年、一昨年は大学や大学院へ入学をした、新たな資格の習得を始めた、取得したなどの知らせをよく耳にした記憶がありますが今年はもっぱら「辞めました」が多いです。

・Aさん:20数年務めた会社を卒業すると言った40代女性
・Bさん:新卒で入社し数百人規模企業の代表取締役を務めていた50代男性が退任
・Cさん:大手企業でプレスリリースになるような新規事業を幾つも展開されてきた40代男性が退職

どなたも「当分はゆっくりする」ということでその後については触れられていません。本当に先が決まっていないときだけでなく、公開できない状況の時に書く常套句のようなものだと教えられて使った過去があるので言葉通りに受け取ってはいませんが、仕事をバリバリされていた方々なので、今後どうなさるのか気になります。

って思っていたところでBさん。本当にゆっくりするつもりだったところ、散歩道で見つけた「運転手募集」の張り紙に惹かれて福祉施設での運転手をしているとのこと。運転好きというご自身の「好き」と「得意」を活かしていらっしゃるようです。前職では当たり前のITの推進や社長就任前の営業部長当時の「得意」を活かして職務拡大・充実のご様子。近況の様子からは現場に関わっての課題を整理して挙げられ、その視座、指摘に感服しています。謙虚で人望厚く勉強家のBさんに近々お話を伺いに行く予定です。

企業と個人とがパートナーとして関係性を築いていく流れ

副業を始めた人は昨年あたりから増え始めていますが、個人的に目を見張るほどの注目をしたのはフリーランスや起業した方が就職されていることです。

・Dさん:会社員から家業を継いで退任後、2社の起業を経て就職した40代男性
・Eさん:起業して取り組んできた事業に絡んで取引のあった会社へマネージャーとして入社した50代女性
・Fさん:大学を卒業後いくつかの起業に参画、このたび契約社員ながら100%コミットを決めた30代男性

これらは相当いい話です。「35歳の転職限界説」や「50代で転職なんて無理、あるのはバイトだけ」というのは、あながち嘘でもなく再就職が難しい方々の話を聞いています。

企業側がある意味で上位に位置して彼らを「使う」と考えると、独立心のある(ありすぎる)人を組織に迎え入れることは「組織運営を乱す」として敬遠してきた一面はあると思います。私も役員を経た後の求職中にエージェントから「年上で役員経験のある女性を部下にできる上司はなかなかいません」と言われたことがあります。こちらは役職などの立場を何一つ求めていないにも関わらず、それがまた混乱をきたすとさえと言われました。社会の傾向ではなく私個人の問題で体のいい断り文句だったかもしれませんが…。

今回のケースは身近で驚きある稀なケースです。企業と個人がパートナーという関係性を築いていく流れがきているのではないかと期待します。

背景の異なる人との出会いが新しい風を巻き起こす

さらにやるなぁ、とニヤリとした人たち。

・Gさん:やりたい職業や環境変化に伴う異業種転職をしてきた50代女性が新たな挑戦へ
・Hさん:テレビなどでも取り上げられたほどの地方公務員の40代男性がフィールドを全国に広げて独立へ

Gさんは「やりたい!」と思った職業へ転職するだけでなく今はお金を稼ぐ時だからとフルコミッションの営業にもなれる変幻自在な人。20数年前の上司が「今は何をしているとか関係ないから」と声をかけてくれたとのことで、直前のように営業でもなくモノを売るのでもない新たな世界へ転職を決めたと連絡がありました。

社会が激変する中で同業や同職種からの採用「だけ」では応えられないとは昔から言ってきていること。他業界や他職種のエッセンスを練り込むこと、異人(外国人という意味ではなく背景の異なる人という意味で使っています)との掛け合わせによる「新しいこと」が生まれる期待値に賭けるほうが今の時代に合っていると思います。

すべては気持ち一つ。新たな扉はいつでもあなたを迎えてくれる

新しい扉を開けて踏み出したり、踏み出そうとしている笑顔。今ざっと思い出しただけでも、これだけの方々の顔と名まえがスルスルと出てきました。

水の流れも止まれば腐ります。川や海は流れていることで生きています。私たちのカラダも常に新鮮な空気や驚きを吸収しながら心身ともに止まることがなければ、年齢など関係なく活性すると信じています。

何も環境そのものを変えることだけが「動き」ではありません。新たな目でモノを見たり、付き合う人や行く場所をちょっと変えてみるだけでも私たちの人生のレールは分岐していきます。いつだって行きたいところへ行く、見たい方へ行く。自分の意思で前に進む笑顔を求めて。

エネルギーに満ちた春の扉を開く人たちを見ながら、そんなことを改めて感じています。

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