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【映画からの考察】トップガン マーヴェリック

映画『トップガン』の36年ぶりとなる続編『トップガン マーヴェリック』の全世界興行収入が公開からわずか1か月で10億642万3,000ドル(約1,308億円)を記録したそうです。周囲で観た人のオススメもあって思い立ったが吉日、間に合うナイトショーに駆け込みました。

https://topgunmovie.jp/より

「ミドルシニア」マーヴェリックに会ってきた

どうしてもミドルシニアのキャリアという視点で観ちゃいますね。

帰宅してからトム・クルーズさんの誕生日を調べてたら1962年7月生まれで今年は60歳!日本では還暦です。ということは前作が36年前なので当時は23歳。え、あ、そうなんだ…と感慨深い…。

当時の映画ポスター

そんな彼が演じるマーヴェリックという役の設定年齢はわかりませんが、50代のミドルシニア設定で鑑賞しました。今回のテーマは経緯あってトップガン(アメリカ海軍戦闘機兵器学校)の教官となって難解なミッションをクリアすることを求められるというもの。
※※多少のネタバレを含むので気になる方は鑑賞後に戻ってきてください

期待されているのは自分ではなくメンバーの活躍

上官からミッションを告げられた際、未だ腕の衰えなど全くない天才的パイロットのマーヴェリックが意気込むと、こう返されます。

  • 仕事は自分が飛ぶのではなく自身の技術を伝授すべく訓練すること
  • その中から任せられるメンバーを選ぶこと
  • そしてミッションを完遂させること
  • さらに「それが君の最後の任務だ」と。

これ、これ、ミドルシニアも遭遇しますよね。自分の案件だと思ったら期待されているのはメンバーの活躍。それを支援してくれと。

寂し気な表情が見え隠れしたように感じましたが、天才的な彼の才覚でミッションに対する対策と訓練内容が展開されていきます。「おっさんが何できるんだ?」とばかりに血気盛んで斜に構えるメンバーにぶっちぎりのスキルを容赦なく見せつけてメンバーとの関係性を構築するシーンは、大人げないような気もしましたが「ミドルシニア万歳!」です笑

キャリアに裏打ちされたミドルシニアの厚み

そして直感や勘で飛んでいるとまで言われたマーヴェリックの背景にある情報把握力や戦略構築力、メンタルの強さなどが描かれます。20代の野性的な無垢の実力発揮から今や知見に裏打ちされたキャリアが伺えるあたり、ミドルシニアの厚みを感じさせます。

さらに「条件上、戦闘機が帰還できないのもやむを得ない状況だ(数機を失う=パイロットが死ぬ)」と上官が言うのに対して「生きて還らせる」ことを前提にした強い意志は、前作で相棒を失った彼の信念になって昇華しているのだと気づかされます。それを有言実行でやって見せられること、カッコよすぎます笑

未来を諦めないチームの力

映画内での航空の世界においても高性能レーダーやAIシステムが台頭し、近い将来には無人偵察機の運用が始まること、パイロットの役割は変わっていく、もうこれまでのようなパイロットはいらないと上官が言う場面があります。

これもミドルシニアがよく耳にする内容ではないでしょうか。自分たちが磨いてきた技術、目指してきたステイタスはもう過去のもの、用無しになるのだという宣言。何を目指していったらいいのか惑うパイロットも実際には出てくるでしょう。それを突破するヒントはマーヴェリック率いるチームの言動で表現されていたように思います。

「誰も死なせたくない」というマーヴェリックの意志、「限界を超えれば軌跡は起こせる」という信念と綿密に計画された訓練でトップガンのパイロットたちは奇跡を起こします。

これを映画の話といってしまえばそれまでですが、前提となるアタリマエ、上司の命令に最適解があると信じ切らず、考え抜いて準備を尽くすところに扉は開くというメッセージは、前作においてはマーヴェリックのエピソードとして描かれていましたが、今回はチームとしてそれらを魅せてくれています。

自らの誇りを問う

帰宅後にどうしても前作が観たくなってオンライン視聴。
かつての私が道に迷っていた時「君の道を決めるのは君だ」という言葉に勇気づけられたことを思い出した深夜。続きとしてもう一度、マーヴェリックを観に行きたくなっています。

今回の映画コピーは「誇りをかけて、飛ぶ」。
こんなふうに命を懸けた仕事をする人は多くないとは思いますが、自らの誇りについて考えてみるいい機会かもしれません。

私が誇りをかけてすることとは?

 

 

 

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