私たちミドルシニアがこれからのキャリアを考える上で意識したい3つの視点
私が大事にしている言葉に「ともにしあわせになるしあわせ」というのがあります。
これは、500色の色鉛筆などで知られる【フェリシモ】という会社の経営理念である「しあわせ社会学の確立と実践」の”しあわせのかたち”を言語化したもので、現在の社長である矢崎和彦さんによる書籍のタイトルにもなっています。
互いのしあわせを生み出すにはgive&givenがいい
さて、本書には、通信販売の会社とは言いたくないという社長が、あるお客様の言葉にハッとしたというくだりがあります。
「あなた方がつくられたカタログが、どのくらい私をうれしい気持ちに、しあわせな気持ちにしてくれるか、ご存じでしょうか」(p.19)
お届けしているカタログが、お客様を「しあわせ」にしている。「しあわせ」な情報は、人を、社会をしあわせにできる。それを知ったのです。(p.20)
「しあわせの贈り手になるほど、しあわせなことはない」ということでした。(p.32)
全くその通り!
give&takeに違和感を持って、give&givenのほうがいい得ているのにと思っていた私にとって、この本との出会いは僭越ながら日頃思っていたことを、本当にやさしい言葉で整理できた出会いでした。
仕事でお客様に喜んでいただけたときに限らず、作ったご飯を美味しいと言ってもらえた時、辛かった話を聴いていただけなのにラクになったと目の前の人が笑顔になった時…。
相手は、お金を払っていい成果物を得られた!美味しいご飯を食べて嬉しい!話を聴いてもらって落ち着けた!とそこに喜びがあります。一方で、そう言われたこちらこそ、お役に立てた嬉しさ、幸せな気持ちに溢れているのではないでしょうか。
「しあわせの贈り手になりあうことが、互いのしあわせを生み出す」は、私の信念の一つでもあります。
キャリア展望を「事業性」×「独創性」×「社会性」で考えてみよう
さて、そろそろ本題に入りたいと思います笑
本題は、このフェリシモさんが以下のwebサイトで示されている事業領域についてです。
https://www.felissimo.co.jp/company/about/philosophy/
ここから図をお借りします。
「事業性」とは、企業活動を維持発展させるための土壌。
「独創性」とは、豊かな感性と情熱でなにかを生み出す力。
「社会性」とは、社会全体の「ともにしあわせになるしあわせ」を増やそうという意思。
私たちミドルシニアのこれからのキャリアを考える上で大切なこと、共通するものとしてご紹介したいと思います。
このブログを読んでくださっている方は、自分の好きなことで活動したい、新しいことを始めてみたい、得意なことで副業したり、後進の役に立ちたいという方が多いと思います。
そんな私たちのキャリア展望を描く前提で、この図を展開してみます。
「事業性」
私たちは、生活していくための対価を得ていく必要があります。しかし、社会に出てからこれまで必要としてきたほどの金銭を必要とすることはあまりないと思います。どれくらいが必要か、その自分のサイズを測った展望を持つことが大切です。さらに持続性の観点からも軽視できないところです。
「独創性」
人生の後半戦を、自分の手でハンドリングしたいと考えていると思います。そのためには、独創性、つまり個々人のユニークネスこそが活かされます。やれと言われてやるんじゃないんです。やりたいからやる、挫けてもやれる、そんな好きや得意を背景にした、あなただからこその独創性を活かしていきましょう。それを喜んでくれる人に届け、喜ばれる喜びを求めて。一人ひとりの独創性はかならずあります。
「社会性」
先の事業性と独創性、そしてこの社会性のバランスが大事だと本の中でも書かれています。独創性を発揮しながら誰かの役に立つことができ、結果、稼ぐことに繋がる。私たちが仕事や様々な活動をとおして得たい喜びや充足感、ひいては幸福感に繋がるのに重要な因子です。
SDGs的なテーマを!というわけではありません。それぞれの目や耳に入る違和感や、こうすればいいのに…と思えること。私たちのキャリアだからこそ見えるもの、協力者を結集してよりよく、より早くできることが相当あるはずです。
これからのキャリアを考えるときに、ぜひこれらの「事業性」×「独創性」×「社会性」を意識してみてください。ユニキャリアでは、これら一つひとつのアンテナの立て方、そのなかでも皆さんが個人として問題意識の高い「独創性」—ユニークネスの見出し方、再確認する方法については、今後も掘り下げていきます。
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